▼『風塵の賦』簡略シナリオ紹介
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  ■『風塵の賦』設定・世界観


■シナリオ概要(オープニングメッセージより)■
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「この東方の大地が鄙の地と呼ばれ、罪人たちの流刑の地だったのは、今は昔。
  かつて妖魔が棲む地として忌み嫌われ、妖魔と人が長年に渡り争い、血を流し続けてきた流刑の大地は、今は白珠国と呼ばれている。
  しかし、それもまた、今は昔の話になるのは、「そう遠い先のことではないかもしれない……」。と、白珠の地のどこかで、誰かがぽつりと呟いた……。
  そんな詰まらない小さな呟きを、風が何処(いずこ)かへと運んでゆく……。

  白珠の地に、風が静かに吹き始め、風塵を舞い上げる……。
  舞い上げられた細かな風塵に、人は不安を抱き、妖魔は復活の刻を待つ。
  妖魔の王・妖帝〈黄泉の冥王〉が初代祗王〈東儀景職〉らに封印されてより、百七十余年……。かつての流刑の大地、白珠の地は再び、紅き戦乱の時代を迎えようとしていた……。」


■設定・世界観■
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  ↑にもあります通り、このシナリオの舞台は白珠と呼ばれる地(白珠国)です。
  基本的な世界観としては、「日本の戦国時代」風のイメージを持ってくださればOKです。もう一つの基本設定としては、アニメやマンガ・ゲームによくあるような「人VS魔(妖魔)」構図があると。このシナリオでは、その構図がそのままゲームのクリア目的となります。つまり、妖魔を倒すことが基本ゲーム(第一章)の目的となります。
(妖魔云々に関しては、有名どころのライトノベルの設定辺りをごった煮にしていただければ、大体のイメージは出来上がるんじゃないかと。実際、シナリオを作った当人の頭の中では、その作業が行われていますので・苦笑。)


■『風塵の賦』簡略年表■
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【東祗暦元年】 妖帝封印・白珠国建国(東儀景職が初代祗王に)
→先の妖魔大戦に、妖魔の王・妖帝を封印するという形で人側が勝利。その際に活躍した封魔師14人を藩王として立て、東儀家を藩王家の長・総藩王家(祗王家)とし白珠国を建国。

【同元年】 四君の盟約
→東儀家(祗王家)と御三家の草薙家・八雲澤家・慈明院家が「四君の盟約」を誓い合う。


【東祗暦90年頃〜】 北の異国・青蘭との関係が悪化
→北の隣国・青蘭との関係が悪化し、これ以降、国境付近での争いが恒常化(大戦と呼ばれるような、歴史に残る戦いも何度か勃発)。


【東祗暦153年】 東儀舜職が東儀家の当主となり、祗王に即位。

【東祗暦160年頃〜】 妖魔の出没が増え始める……。
→白珠国における妖魔の出没頻度が高くなる。妖魔復活の兆し……。

【東祗暦172年】 現祗王妃、祗王府の後宮入り
→のちに祗王妃となる少女が、祗王府の後宮に入り、東儀舜職の寵愛を受けるようになる。

【東祗暦174年】 側室の少女、祗王妃に
→東儀舜職の寵愛を受けていた側室が、正式に祗王妃となる。この頃には、かつて名君と呼ばれていた東儀舜職も、ただの色惚けオヤジに(政は家臣任せで、ほぼ放棄状態に)。

【東祗国176年】 慈明院家、東儀家討伐の檄文を発す
→東儀舜職の政を蔑ろにする有様に、とうとう御三家の慈明院家が東儀家に弾劾状を送りつけ、「四君の盟約」の誓いを果たすべく他藩王家に東儀家討伐の檄文を発する。

【同176年】 御剣家が東儀家の討伐を宣言
→慈明院家から届いた檄文に、御剣家が賛同し、東儀家の討伐を宣言。蘇我家も慈明院家に是と答えるも……外に宣言する前に、蘇我家領の南北に妖魔勢が出没、先にそちらの対処に追われることに……。

  ……と、ごく簡単に年表化すると、そんな感じです。ゲームスタート時の白珠国は、いわゆる王朝末期の戦国・混乱期を迎えつつあるということです。その中で、新たな時代を睨み野望を抱く者、正義を貫こうとする者、冷静に状況を観る者など、様々あり……というのが、人側の状況です。
  対し、妖魔側の状況はというと……。妖帝に対する封印が弱まり、妖帝の復活は間近とされ。白珠国への進攻準備が整いつつあり、という状況。その先陣として、白珠国の各所では、すでに妖魔勢による被害が拡大中……という感じでしょうか。
(細かな設定は、このマニュアルの用語集やシナリオ本体の人物事典を合わせてご覧ください。)